宅配サービスの新しい荷物の受け取り方の考案

 ネットで買い物をすることが多くなってきた昨今、宅配便の荷物を受け取る側も荷物を配達する側も便利な新しい宅配サービスのビジネスモデルはないか考えてみました。

目次

1.現在の宅配サービスの荷物の受け取り方

 宅配サービスの荷物の受け取り方には次のようなものがあります。

(1)自宅への配達

荷物の手渡し

 宅配便の荷物を直接手渡しで受け取る方法が最も一般的な荷物の受け取り方です。

 荷物がいつ配達されるか分からない場合と、配達される日にちと時間帯を予め指定し、その指定した日時に荷物が配達される場合とがあります。

 荷物が配達されたときに自宅にいない場合は、不在票(不在連絡票)がポストなどに入っています。そして、不在票に記載された連絡先に連絡して再配達をしてもらうことになります。再配達を依頼するときに、再配達の日時を指定して再配達してもらうことになります。

 ちなみに、2020年、コロナな影響で在宅率が上がったため再配達率が大幅に下がったようです(宅配便の再配達率は8.5%と大幅に低下ー国土交通省)

 荷物が配達される日時がわかっている場合でも、その時間帯に自宅にいなければなりません。なかなか荷物が配達されないこともあり、荷物の配達を待つ時間がもったいないと感じてしまいます。

 また、近所に買い物に行きたいけど、そのときに荷物が配達されるんじゃないかと不安になったりします。配達員の人と顔を合わせたくないと思っている人(特に女性の場合)もいます。

自宅・マンションの宅配ボックス

 自宅やマンションに宅配ボックスを設置している場合は、その中に宅配便の荷物を入れてもらえます。この場合、宅配業者の多くは、不在連絡票などで荷物を配達した旨を明記することで受領印やサインが不要とする取り扱いを取っています。

 宅配ボックスについては、それを置くスペースの問題があります。マンション(エントランスなどのないマンション)やアパートなどでは、玄関前などに宅配ボックスを置くスペースがないことが多いです。

置き配

 最近は、置き配を推奨している業者が多くなっています。

 アマゾンはデフォルトの配達方法が置き配になっていました。

 宅配業者は、置き配の場所として物置、車庫、メーターボックス、自転車のかご、玄関前などを受取人が指定可能な場所としています。海外に比べて安全な日本とは言え、置き配はやはり盗難の不安があるので、私は置き配を利用したことはありません。

(2)マンション等の管理人や隣人に荷物を預かってもらう

 マンション等の集合住宅の管理人さんに宅配便の荷物を預かってもらうことは普通に行われています。

 宅配便の荷物を隣人に預かってもらうことは可能でしょうか?

 昔は宅配便の荷物を隣人に預かってもらうことは普通に行われていたような記憶がありますが、今もそのようなことが普通に行われているのでしょうか?

 宅配業者の定款によれば、「荷受人の隣人の承諾を得て、その隣人に荷受人への荷物の引渡しを委託することがある旨」明記されています(ヤマト運輸宅配便利用定款第11条第2項)。

 このように今でも宅配便の荷物を隣人に預かってもらうことは可能です。この場合、不在連絡票には荷物の引渡しを委託した隣人の氏名が記載されます。

(3)宅配業者の営業所などに荷物を取りに行く

 私の場合、荷物の再配達を待つのが面倒なので、宅配業者の営業所(ゆうパックの場合は郵便局)が近くであれば直接、荷物を営業所に受け取りに行きます。

 この場合、荷物の受け取りには不在票、身分証明書及び印鑑が必要です。

(4)コンビニで荷物を受け取る

 宅配業者と提携しているコンビニで荷物を受け取ることが可能です。

 ヤマト運輸の場合、セブンイレブン、ファミリーマート、デイリーヤマザキ、ヤマザキスペシャルパートナーショップ、ポプラ、スリーエイト、くらしハウス、NewDays、アンスリー、Odakyu MART、リトルスター、生活彩家で荷物を受け取ることが可能です。

 佐川急便の場合、ローソン、ミニストップで荷物を受け取ることが可能です(一部、サービスを利用できない店舗あり)。

 この場合も、荷物の受け取りには不在票、身分証明書及び印鑑が必要です。また、コンビニによって荷物の受け取り方が異なり、指定の荷物の受け取り操作が必要な場合があります。

 コンビニで荷物を受け取る場合、配達を待つ必要がなく、24時間好きな時間に荷物を受け取ることができます。

 一方、荷物を配達する宅配業者と提携しているコンビニが近くにない場合は、そこまで荷物を取りに行くのが面倒ですし、荷物が大きい場合は自宅まで持ち帰るのが大変になります。

(5)街中の宅配ロッカーから荷物を受け取る

 近年、街中で宅配ロッカーが設置されているのを見かけるようになりました。このような街中の宅配ロッカーから荷物を受け取ることができます。

アマゾンの宅配ロッカー(カムカム)
ヤマト運輸の宅配ロッカー(PUDOステーション)

 これらの宅配ロッカーは駅、スーパー、ショッピングセンターなどに設置されています。

 街中の宅配ロッカーから荷物を受け取る場合、24時間好きな時間に荷物を受け取りに行けます。また、人と顔を合わせることなく荷物を受け取ることが可能です。

 コンビニで荷物を受け取る場合と同様、荷物が大きい場合は自宅まで荷物を持ち帰るのが大変になります。また、このような宅配ロッカーを設置している業者は現在限られています(ヤマト運輸、アマゾン)。

2.宅配サービスの新たな荷物の受け取り方

(1)宅配ロッカーをそこら中に設置する案

 宅配ロッカーからの荷物を受け取りはメリットが大きいですが、まだ多く設置されているとは言えない状況であると思っています。

 例えば、飲み物などの自動販売機は街の至る所に設置されています。

 日本で自動販売機がこれ程増えたのは、日本が安全であること、自動販売機で飲み物などを買う需要があること、自動販売機を設置することで多少なりとも儲かること、小さいスペースでも自動販売機を設置することが可能であること、などが理由であると思われます。

街中にある自動販売機の写真

 また、ATMも街の至る所に設置されています。ただ、キャッシュレス化が進むにつれて、ATMの需要は小さくなっていくと思います。銀行のATMも少なくなってきています。

街中にあるATMの写真

 今後、宅配サービスの需要が増えていけば、自動販売機やATMのように街の至る所に宅配ロッカーが設置されることも考えられます。また、宅配ボックスの場合は、広い設置スペースは不要です。

 この場合、自動販売機のように、家の軒先に宅配ロッカーを設置し、設置手数料を宅配業者から受け取るようなビジネスモデルが考えられます。

(2)宅配ボックス付き玄関ドアの考案

 宅配ロッカーから荷物を受け取るよりも、自宅の宅配ボックスから荷物を受け取る方が便利です。そこで、宅配ボックス付き玄関ドアがあれば、別個の宅配ボックスを設置するスペースが不要であるので、建物の構造の制約を受ける必要がなくなると考えました。

 そのようなものがないか調べてみると、ありました(^^;)。

 ミサワホームさんが室内から荷物を回収できる「玄関一体型宅配ボックス」を開発したとの記事を見つけました。

 私が考えているようなことはすでにあるようです。

 ただ、上記の「玄関一体型宅配ボックス」の写真を見ると、宅配ボックスのサイズはノートパソコン(あるいはそれより少し大きい荷物)が入るくらいのサイズであり、大きな荷物は入らなそうです。

 大きな荷物が入るような宅配ボックスにすると、宅配ボックスのドアから人が通れてしまうので、セキュリティ上の危険が生じます。何か改善の余地はありそうです。

 日本にある玄関ドアの多くに宅配ボックスの機能が付くと、大きなビジネスチャンスになる可能性はあります。

※私自身が実行できないと思われるビジネスモデルを公開しています。私が実行できそうなビジネスモデルは当然公開いたしません。

3.2021年3月31日 追記

 最近、ヤマト運輸さんの「EAZY」というサービスのCMを見ました。

ヤマト運輸「EAZY」

 この「EAZY」は、荷物の受け取り方法としてさまざまな方法(対面、置き配、置き配の場所)を指定することができるとともに、荷物の受取人の都合に合わせて、受け取りの直前に受け取り方法を変更することができるサービスです。

 例えば、玄関前に指定していたが、雨が降ってきたので車庫に変更したい、対面で受け取りを指定していたが、用事ができたので置き配にしたい、などの顧客のニーズに対応するものです。

 なるほど、これは便利かもしれません。

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