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ビールのデザインとネーミング

 ビールの缶のデザインとネーミングはどのようになっているのでしょうか?

 またまたスーパーに突撃し、ビール(発泡酒、第3のビールを含むビール類)のコーナーで写真を撮影しました。

 牛乳やジュースなどの紙パックのデザインとネーミングの記事は「紙パックのデザインとネーミング」をご参照ください。

1.スーパーに陳列されているビール

ビールコーナーの写真 ※写真は許可を受けて撮影しています。

 上の写真には、「麦とポップ」、「金麦」、「のどごし生」、「GOLD STAR」、「金麦ゴールド・ラガー」、「本麒麟」、「淡麗グリーンラベル」、「一番搾り」、「黒ラベル」、「ザ・リッチ」、「金麦糖質75%オフ」、「クリアアサヒ」が写っています。

 ビールの缶の色は、金色(あるいは黄色)、青色、白色、赤色、緑色、黒色など、様々な色が使用されています。写真をパッと見た感じ、金色(黄色)の缶が一番多そうです。ビール自体の色が金色なので、当然と言えば当然かもしれません。

 金麦の缶の色は赤色ですが、金麦の文字は金色となっています。また、サッポロビール(黒ラベルやGOLD STAR)の星マークも金色となっています。淡麗グリーンラベルの缶の色は緑色ですが、緑色はライトな印象を与えます。

 缶のデザインとしては、サッポロビール(麦とポップを除く)は白と黒を基調としたシンプルなデザインで、星のマークが特徴的です。

 麒麟ビールの各商品の共通点として、すべての商品に麒麟の絵が大きく描かれています。

 サントリーはメタリックな青や赤の派手な色合いが特徴となっています。後述するアサヒのスーパードライが銀色のメタリックな色合いが特徴であるので、その影響かもしれません。アサヒのザ・リッチは紺色の缶がどことなく高級感を印象付けています。

 ネーミングとしては、生、麦、のどごし、などのビール特有の単語(表現)を用いてビールの品質、特徴の違いを強調しようとしています。私はビール党ですので、上記のほとんどの商品を飲んだことがありますが、それぞれ味の違いはわかります。

ビールコーナーの写真 ※写真は許可を受けて撮影しています。

 上の写真には、「ドラフトワン」、「一番搾り糖質ゼロ」、「プレミアムモルツ」などが写っています。

 「ドラフト」とは英語で「汲み出す」という意味ですが、ビールの場合は「熱処理をしていないビール」という意味です。つまり、「ドラフトビール」とは熱処理をしていない生ビールと同義です。

 麒麟の「一番搾り」は2020年の日本ネーミング大賞で優秀賞を受賞した人気商品です。「糖質ゼロ」は今の健康志向を表しています。ビール腹などの言葉があるように、ビールは他のアルコール類に比べて糖質が多いなどのイメージがありますが、「糖質ゼロ」を謳うことで、このようなイメージを払拭する狙いがあります。

 「モルト」とは麦芽のことで、「モルツ」は粒選り麦芽100%で製造されていることを表現しています。

ビールコーナーの写真 ※写真は許可を受けて撮影しています。

 上の写真には、「プレミアムエール」、「スーパードライ」などが写っています。「スーパードライ」は長く続くアサヒの定番の商品です。シンプルなメタリックな銀色の缶のデザインが特徴です。私も良く飲んでいます。

2.デザイン・ネーミングの分析

ビールのネーミング・デザインの分析

 日本のメジャーなビールメーカーのビールを見慣れているせいか、ネーミングおよびデザインともベタ(ありきたり)でも斬新でもない印象です。

 ビール缶はさまざまな色が使われていますが、それほど斬新なデザインだとは思いませんでした。

 消費者(購入者)の多くが大人の男性、特に中年以上の男性が多いと思われますので、あまり斬新なデザインは好まれないのかもしれません。

 スーパーにはあまり置いてありませんが、地方にだけ売っているような地ビールのデザイン・ネーミングは面白いものがあるのかもしれません。

 アマゾンの「ビール売上ランキング」(2020年10月13日)は、
1位は「アサヒ スーパードライ 350ml 」
2位は「サッポロ 黒ラベル 350ml 」
3位は「サントリー ザ・プレミアム・モルツ 350ml 」
 やはり長く愛されている定番のビールが強いみたいです。

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紙パックのデザインとネーミング

 紙パックの飲み物は、どのようなデザインで、どのようなネーミングとなっているんでしょうか?

 スーパーに突撃し飲み物のコーナーの写真を撮影しました。

目次

1.スーパーに陳列されている紙パック商品

牛乳コーナーの写真 ※写真は許可を受けて撮影しています。

上の写真は牛乳のコーナーの写真です。

写真には、「特選よつ葉牛乳」、「おいしい北海道牛乳」、「雪印メグミルク牛乳」、「千葉県産地限定酪農牛乳」、「タカナシ低温殺菌牛乳」、「タカナシ低脂肪乳」、「ならしの牧場牛乳」、「ザ・牛乳」、「明治おいしい牛乳」、「北海道牛乳」が写っています。

牛乳のパッケージは、やはり白を基調としているものが多いですね。白と他の色との組み合わせとしては、白と緑、白と青、白と赤、白と黒の組み合わせがみられます。

緑は牧場のイメージ、白と黒は乳牛(ホルスタイン)のイメージのようです。白と青はさわやかなイメージ(青は空のイメージでしょうか)を想起させるようです。

牛乳のコーナーでは、赤色のパッケージ(雪印メグミルク)が珍しいため、赤色が目立っているように感じます。

また、写真では見えにくいですが、「おいしい北海道牛乳」のパッケージの色は銀色です。他のパッケージは白を基調としているので、やはり目立っています。

デザインとしては、比較的シンプルですね。あまりゴチャゴチャした感じがありません。牛乳ではゴチャゴチャしたデザインは消費者に好まれないようです。

ネーミングとしは、ストレートに表現しているものが多いです。味(おいしい)、産地(北海道、千葉、牧場名など)、成分(低脂肪)、製法(低温殺菌)をネーミングにそのまま使っています。

パッケージには、商品名以外の部分に、産地、成分などが表記されているので、各商品は全体的に同じようなことが表記されている印象があります。

「明治おいしい牛乳」と「雪印メグミルク」がどこのスーパーにも置いてある定番の牛乳の印象です(あくまで個人の見解ですが)。

「明治おいしい牛乳」が初めて発売されたとき、「おいしい」とストレート表現する手法は、斬新に感じました。

「雪印メグミルク」は、「恵み」と「ミルク」を掛け合わせた言葉だと思います。この名前は、今では多くの消費者に浸透しています。

牛乳・豆乳コーナーの写真 ※写真は許可を受けて撮影しています。

上の写真は牛乳と豆乳のコーナーの写真です。

写真には、牛乳としては「カルシウムと鉄分の多い低脂肪ミルク」、「すっきりCa鉄」、「森永乳業PREMIL」、「毎日骨太」、「おなかにやさしく」、「明治おいしい低脂肪乳」、「明治おいしいミルクカルシウム」、「まきばの空」が写っています。

豆乳としては「特濃調製豆乳」、「豆乳飲料麦芽コーヒー」、「調製豆乳」、「さらっと北総低脂肪」、「大地と酪農の恵み」、「有機豆乳」が写っています。

こちらも、牛乳のパッケージは白を基調としています。

また、ネーミングには、成分(カルシウム、鉄分(骨太も鉄分の表現)、低脂肪など)、のみやすさ(やさしい、さらっと)などが表記されています。

森永乳業の「PREMIL」は目立っているように感じます。PREMIUMとMILKを掛け合わせた造語ですが、パッケージのデザインも少し高級感を感じさせます。

豆乳のパッケージの場合、白を基調としているものよりも、緑(畑?)を基調としているものが多いイメージです(コーヒー味の場合は茶色)。

豆乳の場合も、ネーミングとしは、味(特濃、コーヒー)や成分(調製、無調製)、製法(有機、調製)をストレートに表現しています。

ネーミング・パッケージのデザインの手法としては、牛乳と豆乳は似たような印象を持ちました。

ジュースコーナーの写真 ※写真は許可を受けて撮影しています。

上の写真はジュースのコーナーの写真です。

写真には、「コップ一杯一日分の鉄分&葉酸」、「森永マミー」、「一杯の青汁豆乳ミックス」、「ドールオレンジ」、「ドールアップル」、「のむ果実国産マスクメロン」、「のむ果実国産いちご」、「48種の濃い野菜」、「KAGOME野菜生活」、「アセロラビタミンC」が写っています。

ジュースのパッケージの場合、果物、野菜を連想させるために、果物、野菜の色が使われています。

また、パッケージには、ジュースの味(オレンジ、アップル、グレープ、メロン、野菜など)の絵が描かれているものが多いです。これもわかりやすいです。

ネーミングも、牛乳と同じように、味(果物の種類、野菜の種類、濃い)、産地(国産)、成分(鉄分、ビタミンC)をストレートに表現しています。

お酢の飲み物コーナーの写真 ※写真は許可を受けて撮影しています。

上の写真はお酢の飲み物のコーナーの写真です。

写真には、「黒酢飲料」、「ばあちゃんの赤しそドリンク」、「黒酢で活性」が写っています。

パッケージの色はカラフルです。赤、黒、青、緑、黄など様々な色が使われています。

ネーミングについては、牛乳や豆乳と同じように、成分(黒酢、赤しそ)などをストレートに表記しています。

2.デザイン・ネーミングの分析

 紙パックの場合、中身をイメージさせる色やデザインが使われ、ネーミングも味、産地、成分、製法などをストレートに表現することが好まれています。

紙パックのネーミング・デザインの分析

 上の表に示すように、紙パックのパッケージの商品は、ネーミングおよびデザインのいずれも「ベタ(ありきたり)」の範囲に属しています。

 どんな内容(中身)の商品であるかが解りやすく表示されているので、消費者(購入者)が購入しようと思っている内容の商品を間違えてしまうことはありません。

 逆に、消費者(購入者)は購入しようと思っていた内容と異なるものであった場合に不満に思ってしまいます。

例えば、消費者が牛乳だと思って購入したのに牛乳ではなかった場合、クレームがつくおそれさえあります。この点で紙パックの飲み物はデザイン・ネーミングとも他の商品との差別化を図るのが難しい商品です。

 牛乳の場合、白色を基調したパッケージなので、一目見て牛乳であると解ります。牛乳のパッケージの色が白色以外の色を基調としていると、その色のイメージの飲み物や味であるとの誤解を招いてしまいます。

例えば、紫色であると「グレープジュース」や「グレープ味」だと顧客が思ってしまい、オレンジ色であると「オレンジジュース」や「オレンジ味」だと顧客が思ってしまいます。

 また、ある割合の消費者が味、成分、製法などを気にして商品を購入しているから、あえてデザインやネーミングに関して冒険をする会社が少ないのだろうと想像しました。

 さらに、健康や体に良いなどのイメージを損なわない方がメリットが大きいように思います。

 一方、個人的には面白みに欠ける気がします。今回は東京の一般的なスーパーで売っている紙パックの飲み物を紹介しましたが、地方にだけ売っている紙パックの飲み物では特徴的なものがあるのかもしれません。

3.消費者の心理

スーパーで紙パック商品を購買する消費者は、「味」と「価格」を購入の基準にしています。

「味」が好みかどうかは重要の要素の1つです。例えば、牛乳の場合、濃い味か、あっさりした味かなどの好みが消費者にはあります。

以前に購入した商品が自分の好みの味だったかどうかで、再度購入しようかどうかを意識的又は無意識に決定しています。私の場合、新しい商品を試しに購入してみようとは思わないタイプなので、飲みなれたものを購入する傾向があります。

「価格」も重要な要素です。特にスーパーの場合、安さを売りにしているお店が多いので、1円でも安く商品を購入しようという心理が働きます。

このように、紙パックの飲み物は、パッケージのデザイン・ネーミングの重要度が相対的に低い商品であると言えます。

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